資産形成

新NISAとiDeCo、30〜40代はどちらから始める?違いと選び方

公開日:執筆:渡邉 敬仁(2級FP技能士・元消防官)

「新NISAとiDeCo、どっちがいいの?」はセミナーでもよくいただく質問です。どちらも税金の優遇がある制度ですが、「お金をいつ使えるか」が大きく違います。子育て世帯の目線で整理します。

いちばん大きな違いは「いつ引き出せるか」

新NISAはいつでも売却して引き出せますが、iDeCoは原則60歳まで引き出せません。教育費や住宅資金など、これから大きな出費が控えている子育て世帯にとって、この違いはとても重要です。

新NISAiDeCo
引き出しいつでも可能原則60歳まで不可
税金の優遇運用益が非課税掛金が全額所得控除+運用益が非課税
上限額年間360万円(つみたて120万円・成長240万円)/生涯1,800万円働き方で異なる(会社員で企業年金なしの場合、現在は月2.3万円)
向いているお金教育費・住宅・老後など幅広い目的老後のためだけのお金

iDeCoは2026年12月に改正予定

iDeCoは2026年12月に制度改正が予定されており、加入できる年齢が70歳未満まで広がり、掛金の上限も引き上げられる見込みです(例:会社員で企業年金がない場合、月2.3万円→月6.2万円)。節税効果を大きく受けられる人が増えるため、改めて検討する価値があります。

30〜40代の子育て世帯は、この順番で考える

  1. 生活防衛資金を確保する:まずは生活費の数か月分を預貯金で。急な出費に投資のお金を取り崩さないためです。
  2. 新NISAで「柔軟に使えるお金」を育てる:教育費など、途中で使う可能性のあるお金は引き出しが自由な新NISAが安心です。
  3. 余裕があればiDeCoで老後資金+節税:所得税・住民税が軽くなる効果は大きいので、「60歳まで使わない」と割り切れる金額をiDeCoへ。

もちろん、自営業の方や、すでに十分な貯蓄がある方など、ご家庭の状況によって最適な順番は変わります。

子ども向けの「こどもNISA」も予定

2027年からは、0〜17歳を対象にした「こどもNISA」の創設が税制改正大綱に盛り込まれています。教育資金づくりの新しい選択肢になりそうなので、今後の正式決定に注目です。

まとめ

「使う時期が決まっていない・途中で使うかもしれないお金」は新NISA、「老後まで使わないお金」はiDeCo、と分けて考えるとシンプルです。ご家庭の収入や保険、教育費の予定と合わせて、無理のない配分を一緒に考えましょう。

よくある質問

新NISAとiDeCoは両方使えますか?

はい、併用できます。途中で使う可能性のあるお金は新NISA、老後まで使わないお金はiDeCo、と目的で分けるのがおすすめです。

iDeCoは途中で引き出せますか?

原則として60歳まで引き出せません。教育費など途中で必要になるお金はiDeCo以外で準備しましょう。

ご家庭の場合はどうだろう?と思ったら

ご相談は無料です。LINEでお気軽にメッセージください。

渡邉 敬仁
渡邉 敬仁

ライフセーブFP相談事務所 代表。2級FP技能士。前職は消防官として18年間、現場の最前線で市民の命を守る。「残された家族の暮らしを守る備え」を伝えるため、FPとして活動。

※本記事は2026年9月時点の一般的な情報をもとにしています。制度の内容は変更されることがあるため、最新の情報は各制度の公式サイト等でご確認ください。個別の商品や運用成果をおすすめ・保証するものではありません。

あわせて読みたい

教育資金学資保険は必要?子育て世帯の教育資金、準備の考え方学資保険に入るべきか迷っている子育て世帯へ。児童手当の活用、学資保険・預貯金・新NISAそれぞれの特徴と、教育資金の準備の考え方をFPがわか…
保険・万一の備え元消防官FPが伝えたい「もしもの備え」――残された家族の暮らしを守るために18年間、消防の現場に立ってきたFPが伝える「万一の備え」の考え方。遺族年金などの公的保障と、民間保険で補う必要保障額の考え方をわかりやすく…